



楽天市場へ新規出店したけど、ショップのサイトデザインをどのようにしたら魅力的に見えるか分からず、思い悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
サイトの雰囲気やデザインは、ショップの言わば顔であり、ユーザーが抱く印象も大きく変えかねません。
ショップを訪れたユーザーが買いたいと思わなければ売上には繋がらないため、サイトデザインはとても重要な役割を担います。
この記事では楽天のサイトデザインを魅力的にするためのポイントや参考サイトを紹介していきます。
楽天市場で掲載するサイトデザイン設計のポイント7つ
では早速、楽天市場で掲載するサイトデザインを設計するときのポイントを7つ紹介します。
1、ファーストビューが大切
2、上位にメニューを表示
3、見栄えのよいレイアウト
4、人気商品・レビューの多い商品を上位に配置
5、ターゲットとするユーザーをイメージ
6、見やすく目立つバナーの配置
7、スマートフォンへの最適化
ファーストビューが大切
まず、ショップのファーストビューは最重要となります。ファーストビューで印象を与えられないとスクロールしてもらえず、そのまま離脱されかねません。
具体的には、画像や図を用いてショップが一番に推し出したい魅力を伝えたり、送料無料などユーザーへのメリットを提示したりといった工夫が効果的です。
ただし、あまりに情報を詰め込みすぎるとユーザーに伝わりにくくなるため、ポイントを3つ程度に絞ってユーザーの興味を惹く流れを形成しましょう。
上位にメニューを表示
サイトのメニュー欄を上位に表示させておくと、ユーザーの目に留まりやすく欲しい商品をスムーズに探しやすくなります。
このメニュー欄が分かりづらい箇所にあると、ユーザーが不便だと感じるだけでなく、そもそもメニューがないと判断されかねません。
ユーザービリティの低いショップページだと思われてしまうと、店舗のイメージも低下してしまいます。そういった状況を防ぐためにもメニューをページの上位に表示させ、ユーザーが使いやすいサイトに仕上げましょう。
見栄えのよいレイアウト
ページのレイアウトも見栄えの良さが大切です。
特に情報量が多いうえにデザイン性がバラバラだと、受け取る側が重要なポイントを掴めず、店舗の魅力に気づけません。
シンプルかつグループごとに情報がまとまったレイアウトに仕上げると、訴求ポイントが明確化し、相手にも魅力が伝わりやすくなります。
また、画像やテキストの大きさも見栄えの良さに繋がる大切な要素であるため、パソコンやスマートフォンのどちらからでも見やすいページ設計を心がけましょう。
人気商品・レビューの多い商品を上位に配置
店舗内の人気商品や高評価・レビューの多い商品は、ページの上位に配置してください。
こうした商品は、他のユーザーが実際に購入している商品で評判も良いと判断され「良さそうだから購入してみたい」と思ってもらえやすいです。
加えて、商品の購入から利用してみて良いと感じたら「他の商品も試してみたい」と興味を抱くユーザーが現れるかもしれません。こうして店舗で販売する商品が幅広く売れていき、店舗の信頼性と安心感を強めていける効果も期待できます。
ターゲットとするユーザーをイメージ
ショップページのデザインを作るにあたって、ターゲットをイメージした設計をしましょう。
具体的には、年齢や性別、職業など、商品を届けたいペルソナに対して適切なデザインをイメージしてください。
例えば、20〜30代の女性ユーザー向けの場合、白や薄いピンクなどを活用したかわいらしさと大人らしさの演出は、代表的なデザインでしょう。
また、ショップの方向性や世界観、扱うジャンルに沿ったデザインにしてあげるのもオリジナリティを出せるため有効となります。
特定のユーザーをターゲットとして決めると、より明確でわかりやすいデザインを作成できるようになります。サイトのデザインを作成する前に、きちんと方向性を決めておきましょう。
見やすく目立つバナーの配置
見やすく目立つバナーの設置も、ユーザーの目を惹く要素としてとても重要です。
ページを見ていくと多くの方の目に留まりやすいため、気になる商品であればクリックするでしょうし、注目商品として掲載すれば興味を惹けるでしょう。
バナーにも横長のタイプや正方形のタイプ、スライド式で表示されるタイプなど、見せ方にも工夫が施せるため、効果的なものを作成しましょう。
スマートフォンへの最適化
意外と対策できていないのがショップサイトのスマートフォン最適化です。レスポンシブ対応とも呼ばれます。
そもそも、楽天市場を利用するユーザーの約7割がスマートフォンで閲覧しているとされています。よって、パソコンで作成するページですが、スマートフォンも意識した設計をしなければいけません。
スマートフォンに最適化されていないだけで、大きな機会損失になりかねないため、自作する場合は特に注意しましょう。
制作を外注する場合は問題ありませんが、自社で作成する場合は、スマートフォン表示のレイアウトが崩れていないか、を小まめにチェックしてください。特にフリック画像のデザインを、スマートフォンでもスムーズに見られるかもチェックしましょう。
楽天のおすすめショップサイトデザイン5選
ではここからは、選りすぐりとなる楽天のおすすめショップサイトデザインを5選紹介していきます。
自社が取り扱う商品によって最適なデザインは異なるものの、参考になる部分は多々あるはずです。良い部分は取り入れて、自社サイトをより良いものに仕上げてください。
1、タマちゃんショップ
2、シードコムス
3、ヒオリエ
4、eBaby-Select
5、こめたつ
1、タマちゃんショップ
まず紹介するのは、自然食材を販売している九州を拠点とした食品店舗であるタマちゃんショップです。
柔らかい印象を与えるイラストと色合いで、ユーザーの心を惹きつけています。とくに自然食品を販売するうえで大切な、優しさを感じさせるサイトのデザインになっています。
現在セール中の商品をまとめた「本日のしあわせーる」も親しみやすさを感じますし、リアルタイムで注文状況を確認できるようになっているため、人気の高さが確認できます。
また、ショップ紹介や歴史、新着ニュース、ブランドなどユーザーが知りたい情報を調べやすくする設計と実績の掲載で見栄えも良好。
ユーザビリティの高いデザイン設計がされています。
2、シードコムス
続いては、サプリを扱うシードコムスです。
ファーストビューで大胆に開催中のキャンペーン情報や注目商品、お得商品をアニメーションをつけて掲載。ダイナミックな印象を与えるため、ユーザーの脳裏にも記憶されやすいでしょう。
その他、ネコポスで全国送料0円や11周年など、重要な情報が見やすく掲載されています。
クーポン割引の項目の下部には、利用方法が記載されてあるページに飛べるボタンがついています。丁寧な説明が人気の秘密でもあります。
また、ユーザーの目的・お悩み別に、項目が細かくわかれています。年代別・性別からの検索もできるため、より求めているサプリを見つけやすくなるデザインや設計がされています。
3、ヒオリエ
タオルの直販店ヒオリエは、品質の高さと丁寧さを感じられる、白を基調とした落ち着いたサイトのデザインとなっています。
スライド表示される大きなバナーは、季節ごとの特集やセール情報などを掲載し、注目を惹く設計。画像とともにキャッチコピーが記載されています。
新着情報は日付と一緒にわかりやすく載っているほか、人気ランキングも6位まで確認できます。お問い合わせ情報や送料など、購入前に知りたいことがまとめて記載されているところも、見つけやすく便利です。
4、eBaby-Select
ベビー・キッズ用品を購入できるeBaby-Selectは、ファーストビューに受賞したジャンル賞の掲載やターゲットとする子連れの家族がイメージしやすい画像掲載がされており、安心感を与えてくれます。
各商品画像には単純に商品が分かるものではなく、生活感を醸し出す写真が使用されており、購入後のイメージがしやすい点がポイント。加えて、人気商品のランキングを、週間・注目度・お出かけアイテムの3つにわかれており、より用途にあった商品を探しやすいでしょう。
赤ちゃんグッズを取り扱っているため、全体的にかわいらしく、優しい印象を受けます。割引やポイントなど、お得な情報のバナーはほかと色合いを少し変えて、目立つ工夫がされています。
5、こめたつ
最後は、お米を専門に取り扱うこめたつです。
ファーストビューで新商品の発表など、注目のトピックに関してスライド式で取り上げ、下のスライドではセール情報を紹介。まずユーザーの心を掴むことができます。
また、お米に関するメニューとショップに関するメニュー欄を2つ掲載し、それぞれ求めるユーザーが簡単に該当するページにたどりつけるように工夫が施されています。
楽天市場で売上を上げるために意識すべきポイント
楽天市場に出店する際のサイトデザインについては解説しましたが、デザイン以外にも売上を伸ばしていくためには、いくつかの意識すべきポイントがあります。
楽天市場で売上を上げるために意識すべきポイントは以下の通りです。
1.R-Karteを活用する
2.広告も活用する
3.楽天市場内のランキングで上位表示する
一つひとつ詳しく見ていきましょう。
R-Karteを活用する
1つ目は、「R-Karteを活用する」ということです。
R-Karteは、楽天の運用システムRMSに含まれている分析ツールです。このツールを活用すれば、どんな人がアクセスしたのかを分析できるようになります。
さらに、商品毎や期間毎のアクセス数も確認できます。「これがユーザーを惹きつける1番良いデザインだ」と思って制作したページでも、思うようなアクセス数が取れないこともあります。
その場合には、R-Karteを活用して、どのような人がアクセスしていて、自社の商品に合うターゲットがアクセスしているのか、そもそもデザインを改修した方が良いのかなどを総合的に分析して、改善していくことが求められます。
ユーザーのニーズは日々変わっていくため、定期的に数値を分析しながら、最適なページになるように改善していきましょう。
広告も活用する
2つ目に、広告を活用しましょう。
楽天市場では、サイトデザインを作るだけではなく、作ったページをより多く露出するため、広告を出稿することが売上アップに欠かせません。
広告を上手く活用すれば、知名度のない商品でも多くのユーザーに露出可能です。楽天市場には、さまざまな広告の種類があるため、自社の商品に合う広告を出稿することがおすすめです。
もし、そのような難しいことがわからないという方は、弊社のようなECコンサルに依頼することを検討しても良いかもしれません。
弊社は長年、培ってきた楽天市場での経験や知識を基に、お客様の売上を伸ばすため、親身に寄り添ってサポートいたします。
特に、効果が見込めない広告を出稿してしまうと、売上を伸ばすどころか赤字になってしまう可能性もあるため、経験豊富な信頼できるプロに任せることをおすすめします。
楽天市場内のランキングで上位表示する
3つ目に、楽天市場内のランキングで上位表示することです。
楽天市場には「総合ランキング」や「ジャンル別ランキング」などがあります。それらのランキングで上位を獲得し、自社の商品が表示されれば、多くのユーザーに露出することができ、売上を大きく伸ばしやすくなります。
ネットショップに関わらず、ユーザー心理的に「失敗したくない」という気持ちがあるため、ランキング上位に表示されている商品は、購入されやすい傾向にあります。
では、どうしたらランキング上位に表示できるのでしょうか。ランキング上位に表示するためのポイントは以下の通りです。
1.売上金額
2.販売数量
3.購入者数
当たり前ですが、売れている商品がランキングで上位表示されやすいということですね。そのため、先述したように楽天市場への出店後は、広告を上手く活用して、売上を伸ばしていくことが重要になります。
サイトデザインだけではなく、売上を伸ばすためには、さまざまなことを工夫しなければいけません。なので、売上を伸ばすノウハウを蓄積しているコンサル会社へ依頼することをおすすめします。
ショップサイトのデザインは、売上を伸ばすためにとても大切です。ですが、ただ質の高いサイトデザインを作成しても、売りたい商品にあったデザインではないと、ユーザーにささらず売上アップする期待は持てません。